先日、ある合気道六段の先生から「短刀の握り方が違う」と指摘を受けました。
驚いて、すぐに確認してみたところ――
どうやら、私が普段行っている握り方のほうが、正しかったことが分かりました。
やはり道場によって基本とされる部分に違いがあるのだと、あらためて実感しました。
私は、合気会本部道場での教えを基準に稽古をしていますので、
今日は、「短刀の握り方」について、改めてまとめることにしました。
そして、自分の中でしっかり記録しておきたいと思います。
合気道における短刀の基本の握り方
合気道で使う短刀(木刀や模擬刀)は、「逆手(さかて)」で持つのが基本です。
逆手とは、刃が小指側(下)に向くように持ち、柄の端(柄尻)を親指でしっかり押さえる持ち方。
「順手(じゅんて)」で持つこともありますが、逆手の方が実戦的で、合気道の稽古では主にこの持ち方が用いられます。
握り方のポイント
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親指で柄尻を押さえることで、持ち手が滑らないようにします
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刃先は常に外(相手側)に向けるように意識します
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自分の体に刃が触れないように注意します
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短刀には鍔(つば)がないことが多いため、親指を背(峰)に添えると安全性が増します
実際の稽古での注意点
技の種類や場面によっては、刃を上に向けて突く動作や、刃を隠して持つ場面もあります。
また、相手に刃を見せずに構えることも、技の流れとして大切な要素です。
なぜ刃先を外側に向けるのか?
これはとても重要なポイントです。
刃先を外(相手側)に向けるのは、自分自身や味方を誤って傷つけないための安全対策です。
もしも刃が自分の方に向いていたら、動作中に手や体に当たってケガをするリスクがあります。
また、刃を相手に見せることで、技のリアリティや緊張感を高めるという意味もあるのです。
最後にまとめ
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合気道の短刀の基本は「逆手」
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刃は外側に向け、親指で柄尻を押さえる
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自分の安全、そして相手との距離感に注意
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状況によっては持ち方を変えることもある
短刀取りの稽古を安全に、そして効果的に行うためにも、
こうした基本をしっかり身につけていきたいです。